入れ墨とは字の如く墨を入れること。有名なのが奈良の古梅園。自分はやはり三重贔屓に鈴鹿墨を愛用している。材料によって淡墨は茶にでるものから青にでるものもあり自分は茶の方を好んでいる。ゆえに自分の彫りものは刺青ではなく刺茶という当て字になるのだろう。入れ方は機械だろうが手彫りだろうがどちらでもかまわないが彫るものによっては墨だけは譲れない。

カラーは主にアメリカの会社が製造しているものを使う。朱墨もあるがこれが体に有害でカラーは
アメリカ製が信用における。だいたいはどの彫師も自分が好むインクを場合によって何社か違うが持っている。あれだったらこれ使うみたいな。私はやはり原色系の水ぼかしのけばけばしいやつが好きだが技術的にいえば鉛筆のデッサンのような白黒写真のような彫りものも面白い。困るのが思いつきで頑固なやつ。例えば蛇。まむしなのかやまかがしなのかはたまたキングコブラなのか種類の特定が無いこと。だとすると例えば三重でいうなら名所の二見岩の大蛇伝説。こういうのは妖怪のような幻獣系で物語から起こしやすい。しかしそういうのでもない。話を聞けばなんとなく蛇なだけ。アメリカでは通用するが日本では通用しない。

なんであれ彫りものは日本で生きていく以上しない方が良い。入れ墨入れている側が気を使うことになる。海、プール、温泉などなどはわざわざ国外まで行かなければならない煩わしさ。それはそれで面白いが金がかかる。

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